2010/12/02 (Thu) 【春記事注意報】全てが終わる その日まで

200題打ってたら途中でウインドウ消しちゃってうわあああああああってなったので、滾った頭で珱ミゼ一本！
ほとんどミゼル姐さんの独白だけどね!!!!!←

いろいろ残念ですが、追記から！

……５年前、あたしを落としたあの男が、今になってふらりと戻ってきた。
あのあと、一度も姿を見なかったというのに。

『…あんた…５年前からずいぶんと老けこまないじゃないか』

『ああ…ちょっとな…お前も、生きていたんだな』

その言葉に、誰かさんのせいでもう空には上がれないがね、と皮肉を返したのを、よく覚えている。


―――平和になったら、一緒に暮らそう


あたしの聞き違いじゃなければ、もう一度会ったとき、あんたは確かにそう言った。
それはすなわち…この戦争の終結を指す。

『あんたがそれを言うってことは…あたしにとってどういうことか…分かって言ってるんだろうね？』

そう、それは…。
あたしが手塩にかけて育てたあの子たちが、あんたたちに落とされるか。

もしくは

あんたがあの子たちに落とされるか…二つに一つ。

(はっ、あたしにとっちゃ、両方願い下げだがね)

あの子たちを失うのも、あんたを失うのもつらいと思う程度には、あたしの頭の中にあんたがいるらしい。
オルドル士官学校教官として、こんなことは言っちゃいけないんだろうがね。
どうにか、両方が生きているまま、この戦争が終わらないかと…最近はそればかりを思ってしまう。
あたしも…ずいぶん甘くなったもんだ。

『…それで』

そんな考えをひとまず端において、問いかけた言葉。

『あんたの手で、その平和とやらは来るのかい？』

『ああ』

…まっすぐだ、と思った。
この男のまっすぐな眼を、あたしは５年前からよく知っている。
敵ながら、この男の嘘のなさを、それなりに買っていた。
だからこそ、

『…そうかい、なら…あんたの手で平和が来るその日を、あたしは待っててやるよ』

あたしの大事なものが何も消えない、そんな夢を

……あたしは、あんたに見ようと思ったんだ。





……………

わあああ相変わらずの散文ですが珱ミゼ！
珱禄さんお借りしました!!!
ライバルからの恋仲うまいよねもぎゅもぎゅ…