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始まって即かよって話ですが、お子さん貸してくれる主従さんも見つかったので書く!
追記から!
「あの」
「……『どうしたの?』」
地下階層・一階…通称、【一の海】。
私とヴィアちゃんは…ゲームの目的を果たすため…つまり、地下鉄のフリーパスを入手するため、ここを訪れた。
ヴィアちゃんは暗いのが苦手だし、私は私で私闘を避けたいから、こんなことがない限り、地下鉄にはめったに寄り付かない。
…暗いのは、私の鬼火で何とかなるけど…地理が把握できない。
「さっきから、同じところ…ずっと回ってる気がして」
「……(こくん)『うん、私もね…それは思ってるんだ…』」
…完全に迷ってしまったらしい。
普段からここを使っていればいいのかもしれないけど…。
それに…何より、すごく湿っぽくてここの空気があまり好きじゃない。
水気が多いから、仮に襲われたとして、私の力が役に立たなくて…みんなヴィアちゃん任せになっちゃうんじゃないかなって…。
「あっ…火漣さん!」
ふと、ヴィアちゃんに呼び止められ、前を見る。
…水の満たされた文字通り『海』の中…フリーパスらしきものが見える。
それを挟むようにしてにらみ合う、おそらくは水中での戦闘に長けた召喚獣。
「……『ヴィアちゃん、よく見つけたね…で、でも…私、泳げないんだ…それに、あそこで水に強そうな子たちが戦ってるみたい…』」
「大丈夫です、僕、泳げますから!」
…そう言って、水中に入るヴィアちゃん。
先にパスを見つけた二人の間を掻い潜るようにして、パスを回収する。
…余計な戦いはしたくない。普通に拾って帰れるのなら…それが最良。
水から上がってきたヴィアちゃんを抱きしめ、「ありがとう」と一言。
「……『じゃあ、帰ろう?1枚入手できれば問題ないから…』」
そう、ヴィアちゃんを促して帰路につこうとする。
そこへ。
……シュトラルで見たことのないアバター…学ランであるところを見ると、黒宵に割り振られた人だろうか。
目つきが鋭くて…少し斜に構えた怖い感じの男の子。
その横に控えているのは…タコのような脚を持った女の人。おそらく、彼の召喚獣なのだろう。
「お前らが持ってるパス、渡してもらう」
「あんまり戦うの好きじゃないから、穏便に渡してくれないかしらん?」
…よりによって襲われるとは思わなかった。
「……『ヴィア君…ここは逃げよう…!』」
あくまで私の目的は勝ち残ること…つまり、今回はパスを入手すること。
ここで逃げて、パスを確保しておくのが最良だと考えた。
…けど。
「僕も戦士のはしくれだ!挑まれた勝負は受けさせてもらう!!」
「『ヴィア君!!!!!』」
私の制止を聞かず、ヴィアちゃんは二人に突っ込んでいく。
…召喚契約を結んだのが最近なのは相手も同じ、というのがせめてもの救いだった。
素人目から見ても、連携がばらばらだ。
でも…2対1という状況は変わらない…ヴィアちゃんが相当押されているように見える。
「…まだ…修業中で上手く使いこなせるかわからないけど…これしかっ…!!!」
…瞬間、ヴィアちゃんの表情が一変する。
目つきが鋭くなり、少しだけど動きが俊敏になった気がする。
「っ…!!?なんだ、こいつ…!」
「嵐、この子目の色変わってるわよん!!?」
…押してる…確かに押してるけど…様子がおかしい。
だんだん…自分の動きが制御できなくなってきてるみたいな…。
そして、その次の瞬間、それは確信に変わった。
…その鋭い目が…私に向けられたのを見て。
…怖い。
「……『ヴィア、くん…?私のこと…分からないの…?』」
彼女の双剣がしゅっと私の首筋を掠めた、その風圧を感じて、このままでは危険だと判断する。
…私じゃなくて…ヴィアちゃんが。
そのまま、彼女の背後を手で軽く打って気絶させる。
護身の仕方をお兄ちゃんに教わっておいて助かった。
そのまま、霊弾を相手の目の前で破裂させ、目くらましに使うと、そこから退避した。
人間、窮地に陥れば土壇場で何とかなるようで…何とか、地上に上がることができた。
地上なら襲われることはないし…市街からすこし離れた場所で、ヴィアちゃんを休ませる。
……………
「…!! か、火漣さん…!あの人たちは…!!?」
「……『もう、いないよ…パスも守った…それより』」
ぴしゃり。
乾いた音が響く。
気がつけば、彼女の頬を打っていた。
目の前には、何をされたのか分からず呆然とする、その姿。
その表情には構わず、すぐに言葉を継いだ。
「『どうして…どうしてあんな無茶したの!? 私がヴィアちゃんにそんなこと望んだ!!?』」
「……あ……」
「『望んでないよね!!? 私は逃げようってそう言った!貴女に無茶してほしくなかったから!!』」
みるみるうちに、その表情が曇るのが分かる。
私自身も、何でこんなに怒ってるのかわからない。
お兄ちゃんのこと以外で、こんなに怒鳴ったことはなかったかもしれない。
「…ごめん、なさい…」
「……『ううん…私も、ごめんね…?突然、大きな声出したりして…帰ろう?ヴィアちゃんがパス拾ってきてくれたおかげで…今回のゲームは勝ち残れそうだから』」
……………
家に帰って、どうしてあんなに怒ったのか、自分の心に聞いてみる。
どうしてだろう。
どうして、彼女がしゅんとしているのにかまわず怒鳴ったんだろう。
どうして、彼女が無茶してるのをみて、悲しかったんだろう。
そうだ。
ヴィアちゃんのこと、大事に、したいからなんだ。
……………
やばい何これ超長い!!!!!
全面的にヴィアさんと、許可いただいたんで嵐さんアルタさんペアお借りしました!
私嵐さんの親御さんと面識ないよナンテコッタ!!!!!←
んなわけで、漣の6月イベントこんな感じで!
今のうちにヴィアさんの逆鱗暴走イベをやっておきたかった白状する!!!!←←
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