[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
イベントの日から遅れること3日、ユリン編もネタが降ってきたので!!
綿部一家を存分にお借りしたよ!!
追記から!!
「…ハナビ?」
市街から戻った娘ちゃんとオルゴールが、一枚のチラシを持ってきた。
…ハナビ、タイカイ??
まったく、この世界にはビヒヨラにないものが多すぎる。
…まぁそれは今までに喚ばれた時も同じだったけど。
「ぽぽちゃん、ミーもハナビ知りたいー」
「巨大な火薬玉を打ち上げる、以上だな」
…娘ちゃんの説明を聞く限りでは、ずいぶん荒々しいお祭りらしい。
そんなものをわざわざ広告でよこしてくる主催は何を考えてるんだろうか。
「たんぽぽ、もっとちゃんと説明してあげなさい」
…ん?
どうやら、ハルの娘ちゃんへの対応を見ると、このハナビってものは単にそれだけじゃないらしい。
聞けば、確かに巨大な火薬玉を打ち上げるらしいけど、それが空中で破裂して、それはそれは綺麗なんだそうだ。
ハナビタイカイというのは、その破裂する火薬玉の綺麗さを愛でるお祭りらしい。
「せっかくだから、浴衣を着て皆で行ってみようか?」
ハルの提案で、普段よりも丈の長い、ゆったりした服を着て、みんなで森林区へ向かう。
…それにしても、この服飛びにくいなー…。
不平を言うと、これがこの世界の夏の風物詩なんだから我慢しなさい、って怒られた。
「ね、空で火薬玉が破裂するの見るんだったらもっと空暗くないといけないんじゃないの?何でみんなこんな明るいうちから集まってるの?」
「いわゆる『場所取り』だね、いい位置で見るにはこのくらいから集まってないとね」
ハルに言わせると、この世界の人間は、何かを見るときにはきまって、こうして早い時間からいい位置をキープするんだそうだ。
ボク達も、いい位置にビニールシートを敷いて、僕が体の組成を弄って体温を下げて持ってきたアイスを食べながら、ハナビが上がるのを待った。
気付けば、日もとっぷりと暮れて、周囲の人がみんなして空を見上げる。
そして、小さな光が空に登って行ったかと思うと…登りきったところで大きく爆ぜた。
その火花は文字通り花のように、大きな円形を作って…ゆっくりと形を崩しながら落ちていった。
…ビヒヨラでは見たことないけど…綺麗だと思った。
すぐ傍らでは、オルゴールがハナビを見上げて娘ちゃんに抱きつきながらキャッキャとはしゃいでいる。
オルゴールの世界にもなかったと言っていたから、やっぱり珍しいんだろう。
「どう?初めて見た花火は」
ハルにそう尋ねられて、僕は少しだけ考えて。
「…まだ、ヒトの世界も捨てたもんじゃないね?」
……………
うおお相変わらず文才がこい!!
んなわけで、花火大会ユリン編!
もうちょっとまともな花火の説明を中の人が考えろと^^^^
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |