2011/06/27 (Mon) 空に咲く、大輪の

花火大会の漣編のネタが降ってきたので書いてみるよ!!
全面的にヴィアさんとお兄ちゃんとEMETHさんお借りしてます！
お兄ちゃん主従がやけにボケてて…どうしよう←

追記から！

「……『お兄ちゃん、これ…』」

「花火大会？」

市街地に買い物に出たら、貰ったチラシ。
森林区で、AC…っていう会社が特別営業の一環で、花火大会をやるんだって。
小さい頃見た花火がすごくきれいで、それを思い出した。

「…行きたいのか？」

「……(こくん)『だめかな…？』」

お兄ちゃんはあまり人ごみが好きじゃないから、一緒に行ってって言うのもちょっと…気が引けたんだけど…。
でもね、また…お兄ちゃんと、今度はヴィアちゃんと、ゴーレムさんとも一緒に見たいんだ。

「…仕方ないな」

「……『ありがとう、お兄ちゃん』」

そこへ。

「火漣さん」

「マスター」

同時に声をかけられ、声の主を見る。
ヴィアちゃんと、ゴーレムさん。
二人は、花火が何なのか、よくわかっていないらしかった。

「……『うんと…お、お兄ちゃん、どうしよう…上手く説明できない…』」

「そうだな…一言でいうと…火薬の集合体だ」

「了解シマシタ」

お兄ちゃんの解説に、ゴーレムさんは納得したみたいだったけど、なんか、違う気がして…。
それに、ヴィアちゃんはまだ納得してないらしかった。

「それ…新手の兵器か何かですか？」

「……(ふるふる)『ち、違うよヴィア君…』」

上手く口では説明できないので、普段持ち歩いている(といっても、Ishではヴォーチェがいればお話できるから必要はないんだけど)スケッチブックに、花火の絵を描いてみる。
…こんな、感じかな…。

「…えっと…花、みたいです」

「……『花、か…うん、そうかも』」

……………

そして、夜。
まだちょっと明るいうちに浴衣を着て外に出る。
日差しを遮る森林区とはいえ、やっぱりこの時期は蒸し暑い。
のんびりと歩いて、会場にたどり着いたころには、もう人の気配がずいぶんと。

「……『ごめんね、お兄ちゃん…せっかく一緒に来てもらったのに…これじゃ花火、見れないね…』」

「別にかまわないが…一番残念なのはお前じゃないのか？」

…それはそうだけど…ACは有名な会社で、みんな花火やること知ってるんだから、もっとちゃんと早く出てこなかった私が悪い。
ヴィアちゃんにも、本物の花火…見せてあげたかったな…。

「マスター、失礼シマス」

頭上から声がかかって、何かと思っている間に、私とお兄ちゃんの体が宙に浮いた。
そして。

「ヨウハ、周囲ヨリ高度ガタカケレバミエルトイウ認識デヨロシイデショウカ」

「…間違ってはいないが、人を持ち上げるときは一声かけろ、漣が驚いてる」

何が何だか分からないうちに、どうやら、ゴーレムさんの肩の上に乗せられていたらしい。
確かに、これなら周りに邪魔されずに花火が見える。

「……『ヴィア君、怖くない？』」

「高いところは大丈夫です！こういうの…なんて言うんでしたっけ？」

「……『ふふ…特等席…って言いたいのかな』」

空に咲く、大輪の花。
お兄ちゃんの言ってる認識も、決して間違ってはいないけど…単に、火薬の集合体じゃ説明しきれない情景が、そこには確かにあった。
誰かの望みをかなえるために、誰かが消えていくこの世界。
でもせめて、こうして笑っていられるうちは…皆で一緒に花火を眺めても…いいよね？





……………

うおおおなんてこった長ぇ!!!!
あげくお兄ちゃんとEMETHさんボケさせまくって土下座(((
んなわけで、遅刻ですが漣の花火大会書いてみました!!
すごく楽しかったですが、口調とかおかしかったら教えてください、精一杯直します!!