2011/08/15 (Mon) 光降る氷窟

ユリンの方も８月イベのネタが降ってきたから書いてみるよ!!!
ほのぼの一家まじ美味い///
追記から!!

無機質な世界にも、冬がくる。
夏も秋も来たんだ、当たり前だろうとは思うけど。
そんな冬、ボクが生活しているこのアパートでは、よくわからない事態になっていた。

「ぽぽちゃーん」

「!!?お前、なんだその恰好は！」

「えへへー、もこもこしてあったかいんだー」

いや、娘ちゃんが驚くのも無理はない。
……オルゴールが、毛玉になっていた。
まさかと思うかもしれないけど、事実だから仕方がない。
でも、確かにあったかそうだ。

…対して、ボク達のパートナーは。

「おい、もうちょっと近くに来い、寒くてかなわん」

「うん！えへへー、ぽぽちゃんぎゅっぎゅー」

娘ちゃんは寒いのに弱いと見え、けだｍ…じゃなかった、オルゴールに抱きついて暖をとっている。
オルゴールも嬉しそうだ。

「……ユリン」

「何、ハル？」

驚くほどか細いハルの声を聞いて、そちらに飛んで行く。
……いや、着こみすぎだろう。
いくら冬って言ったって、ここは屋内だしストーブもついてる。
見てるだけで若干暑くなってくる恰好だ。

「…今日は…特に冷えるな…」

「うん、まあね…でもそんな格好するほどじゃないけどね…」

ハルは娘ちゃん以上に寒さに弱いらしく、冬になってからずっとこんな調子だ。
……そんな中、またあのΦとか言う奴から届いた『招待状』。
まったくもって胡散臭い。こいつ、本当にボク達をおもちゃにしてるだけなんじゃないだろうか。
その内容を見て、娘ちゃんが声を荒げる。

「は!!?正装で来いだと!?ふざけるな、私はドレスなんか着ないぞ!?」

どうやら、今回は舞踏会？だか何だかをやるらしい。
まったく、完全に道楽の域じゃないか。
…で、正装しろって話らしいけど、どうも娘ちゃんは乗り気じゃないらしい。

「ぽぽちゃん、ミーもこういうひらひらしたの着ないとだめなの？」

「お前はその状態だと着れないだろう」

正装…正装ねぇ…。

「そうだ娘ちゃん、どうせならハルと同じ恰好で行けばいいじゃないか」

ぽつりと言ったその言葉に、娘ちゃんは。

「そうか、その手があったか!!!良いだろう、なら完璧になりきってやろうではないか！」

娘ちゃんは、早速タキシード？ってものを出してきて、着こみ始めた。
なるほど、流れでつい言っちゃったけど、なかなか似合ってるじゃないか。
…で、ボクは。

「ユリンには一応用意してみたよ」

そう言ってハルが出してきたのはずいぶんひらひらしたドレス。
丈も長いし、飛びにくそうなんだけどなぁ…。

「ね、ハル…ボク、これ着なきゃだめなの？」

「せっかくあるからね」

そう促され、着てみる。
うん…ぴったりだ、サイズはぴったりだよ。
でもなぁ…せめて、場所についてから着替えたいなぁ…。

そんなことを思いながら、体の組成を弄って寒さに強くなり、ハルの懐に潜り込む。
この状態ならボクも体温高いし、ハルも寒くないでしょ？




……………

若干gdgdだけど綿部一家主従の８月イベ!!!
存分に綿部一家お借りしたよ!!!
オルゴたんの冬毛ネタとか使ってよかったのかしらん？笑