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母親の命日が誕生日の翌日ってことを踏まえて書いてみた!!
全力で鬱記事だが後悔はしていない!!
追記から!!
…昨日が僕の誕生日だった。
年末の大掃除のときに、お母さんからの手紙を読んで以来、僕はこの日を迎えるのが怖かった。
……お母さんの、命日。
お母さんは…僕の8歳の誕生日を見届けて、その次の日の朝、眠るように亡くなったらしい。
…そんなことも、僕は覚えていなかった。
いや、周囲の人が意図的に、僕をお母さんの死の事実から遠ざけてくれていたんだろう。
それは…僕にとって、幸せだったんだろうか。
どちらにせよ、お母さんの死を受け入れない限り、僕は前に進めないと思う。
そして、どうしても知らせたい人には…打ち明けておかないと。
……………
『…えっと…いきなり部屋に来てって…どうしたの?』
……彼には…セル君には、いつか話をしないとって…あの手紙を見た日から考えてた。
それを決意したのは、昨日の晩だったけど。
『……セル君…ちょっとだけ…長い話しても、いいかな…?』
いくら僕の話をたくさん聞いてくれるセル君とはいっても、今回は話題が重すぎる。
聞く方にも話す方にも…きっと、すごく覚悟がいると思うから、そう前置きをした。
『うん、大丈夫だよ?』
それから、僕は少しの間をおいて、ぽつぽつと自分が今まで黙っていた、お母さんのことを話した。
僕のお母さんはもうこの世にはいないこと
それを、僕はずっと詳しく知らないで生きてきたこと
それでも僕は、望まれて生まれてきたらしいこと
最後に、お母さんから僕に宛てた手紙を見せた。
『……そうか…だから、シオンさんからお母さんの話を聞いたことがなかったんだね…』
僕の話を最後まで聞いて、セル君は少しさびしそうに、そう呟いた。
そのあとに。
『ねぇ…それで、シオンさんは…今、幸せ?お母さんが望んでくれたように…』
そう聞かれて、僕はただ頷くことしかできなかった。
声を出しても、涙に滲んだその声は彼に届かないだろう。
…だって、そうじゃない。
僕の周りにはたくさんの人がいてくれる。
僕のことを、好きだって言ってくれる貴方がいる。
これを、幸せじゃなくて何て言えば良いの?
ごめんね、セル君…いきなり泣き出したりして、セル君だって困ってるよね…。
それでも、涙は止まってくれなかった。
今まで、僕から遠ざけられてきた事実の重みなんだろう、それを一気に受け止めるには、僕の心では弱過ぎた。
僕は…ただそれが一人で受け止められないから…セル君を付き合わせているだけなのかな…。
きっと、ただのわがままなんだ。
それなのに。
『なんで……?』
人前であることをはばからず泣きじゃくる僕を、セル君はぎゅっと抱きしめてくれた。
……なんで、なんだろう…。
話しておきたいだの、知っておいてほしいだのと言っておきながら、結局自分の勝手で話をして、自分の勝手で泣いているって言うのに。
……なんで、そんなに優しいの?
『ごめんね、シオンさんにとって辛いこと、話させちゃって…』
違う
違うよ
ただ、全部話したかっただけ
僕を好きでいてくれて、僕も大好きって言える貴方に
ただ、全部知っていてほしくて
…僕が泣いている間、セル君は何を言うわけでもなく、まして僕を責めるわけでもなく、ただ、僕を抱きしめて、髪を撫でてくれた。
僕が泣きやむまで、ずっと、そうしてくれていた。
そうされながら思うのは、過去、僕が愛されていたという記憶
記憶の傷を埋めるのは、今、僕が愛されているという事実
そうして、傷が少しずつ癒えていく。
貴方の、おかげで。
『……ありがとうね』
もう、大丈夫。
全部話して、いっぱい泣いたら…大丈夫になったみたい。
ひとしきり話を終えた後で、セル君と一緒に集合墓地へ。
セル君にも…お母さんのお墓参り、してほしかったんだ。
小さく手を合わせて、お母さんに祈ることは
『(どうか、見守っていてください)』
僕が、お母さんの望んだように幸せになっているかどうか。
どうか、見ていてください。
……………
んなわけで、シオンがセルさんには母親との死別の件を話したよ!
全力でセルさんお借りした!妄想乙!!!!!!
たぶん、あとは軍上層部と、昔からのよしみでエドガーさんあたりは知ってるんだと思います。
ただ、自分で話したのは初です^^*
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