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飛行機様・マシイネのホワイトデーSS!
全力でイネアさんお借りしたよ!!
追記からー^^
「お兄ちゃん、ごめん、ばらしちゃった」
3月10日。
可愛い妹にそう言われて、俺は目の前が真っ白になった。
いや、そうだよ…確かにしぃちゃんはいっちゃんと仲がいい。
だ、だからってばらすのはひどい。
いや、しぃちゃんに話した俺がいけないのかもしれないけど…しぃちゃんが極度に嘘がつけない性格なのを考えに入れてなかった。
……………
2月14日…バレンタインデー。
いっちゃんにチョコレートを貰ってすごくうれしかった俺は、その場で一か月後のお返しのことを考え始めた。
突然渡されて驚いたし、俺も何か驚かせたいなぁと思った。
ありがたいことに、俺は割と手先が器用な方。
来月までに、銀細工で指輪でも作っておいて驚かせようと思った。
純銀の指輪をもらった女の子は、幸せになれるらしいって話を聞いたことがあって、じゃあ…って思って。
その作戦を…俺はうっかり、しぃちゃんに話してしまった。
「もー、しぃちゃんだってセル君驚かせようとしていろいろ考えるでしょ!!?」
その問いかけに、しぃちゃんは頭上に?マークを浮かべてる。
いわく、しぃちゃんはこっそり何かするのは苦手だから、喜ばせたかったら真っ向から喜ぶことは何?って聞くし、抱きつきたかったら抱きつくんだそうだ。
嘘や隠し事が苦手なしぃちゃんは、誰に対してもスタンスは同じらしい。
うー…せめてあと4日黙っててくれたらよかったのに…。
そして、3月14日。
1か月前から準備していた作戦をばらされたという事実に、俺は目に見えて凹んでいただろう。
こういうとき、俺のテンションとか態度とかはすごく露骨に出る。
「マシロさん、今日、すごく元気ないですよ?体調悪いんですか?」
「あ、あはは…大丈夫大丈夫…さ、今日もがんばろっか?」
無理やりにでも笑って、心配をかけないように業務をこなす。
もちろん、作戦がばれて凹んでるなんて、言えるわけない。
……午後の仕事も終わって、閉店の作業に入る。
せめて、渡し方だけでも趣向を凝らしたくて、【Closed】の看板をいっちゃんにかけてきてもらうときに、小箱に入れてぽんと手渡す。
「えっ?えっ??マシロさん、これって…」
「……しぃちゃんから聞いてるかもしれないけどね…看板かけてきたら…開けてみて?」
すると、いっちゃんはどういうわけか「しぃちゃんから?」と首をかしげながら、店の外に出て看板を掛け替える。
そして、店のカウンターの所に戻ってくると、俺に一言断って、箱を開けた。
「ま、マシロさん…」
中身を見たいっちゃんの目が、すごく驚いているのが見えた。
でも、しぃちゃんがプレゼントの内容はばらしてるはずじゃ…。
このいっちゃんの驚きようからは、そんな風にはみえない。
「ぼ、僕…すごく嬉しいです、ありがとうございますっ!!!」
そう言って、飛びつくようにぎゅっと抱きついてきた。
絶対ばれてるんだろうなって思いつつも、すごくその反応がうれしい。
「純銀の指輪をもらった女の子は、幸せになれるらしいよ?…俺が、絶対幸せにするからね」
そう言って、ぎゅっと抱き返した。
……そのあと。
「…ね、いっちゃん、しぃちゃんから…全部聞いてたんじゃないの?」
「……聞いてましたよ」
その答えに続けて。
「聞いてたけど…マシロさんがずっと考えてきてくれたことだから、やっぱり嬉しいんです」
…ああ。
そんな風に笑ってくれる…君を好きになってよかった。
……………
そんなわけで、マシイネWDでした!!
ちなみに、純銀の指輪を貰うと云々ってのは、実際には、19歳になるまでに純銀製品を好きな人から貰うと幸せになれるってのなんですけど、まぁその辺はいいじゃない!!!!!←
しかし…なんかマシロがいけめんぶっててイラァする^^^^
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