ポケ擬企画関連の妄想どころ。
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硯ちゃんが素敵なSSにシオンを登場させてくださったので便乗便乗!
かなり鬱いですが追記から!
かなり鬱いですが追記から!
(Side:Shion)
……何が、起きたんだろう。
航路を読み違えたか、瑞穂の戦艦・功刀と鉢合わせして、艦上戦に持ち込まれて、そして。
「……レイチェル、さん……?」
何で
なんで
ナンデ
…死ななきゃ、いけなかったんですか?
……………
艦内で、ひどい爆発音。
曲がりなりにも、この艦の機械類の責任者は、僕。
最終的な修繕は応急工作班にお願いするとしても…初動でどれだけのリカバリーが利くかでだいぶ変わってくる。
急いで、音のした方…航海室へ走った。
…酷い硝煙の匂い。
見なれた顔、傍らに転がるライフル。そして、それを見下ろす大柄な男性。
どうやら、爆発音の正体は…この人にあるらしい。
そんなことを思っていたら。
……目の前で、その人は…小刀を投げた。
レイチェルさんの、心臓に向かって。
…面白いようにあっけなく、それはレイチェルさんの体に吸い込まれるように。
完全に心臓を貫かれ、一度だけびくんと跳ねたかと思うと、そのまま、動かなくなった。
おそらくは自作であろう爆弾の殻を片手に、彼女を見下ろすその人に、僕はついに声をかけた。
「……なにを、してるんですか……」
僕の顔は、どう歪んでいるだろう。
もう、いろんな感情がないまぜになって、よくわからない。
「ふふ、可愛らしいお嬢さん。見て分かりませんかねぇ」
「…なにをしているのか聞いているんです!」
「激情型ですか?後々、自分の足を引っ張ることになりますよ?」
不敵な笑顔。
気分が悪い。
その笑顔を見て…ただひとつ思う。
この人は
僕が、この場で殺す。
…普段前線に立たないからと甘く見ないでもらいたい。
懐に持っていたナイフを、その人に投げる。
(…外した…?)
…腕を少し掠め、すぐうしろの壁に突き刺さる。
「…冷静さは失っていない、みたいですねぇ。いやはや見くびっていたようで。お嬢さん、お名前は?」
「貴方に名乗る名などありません」
「そんなことおっしゃらずに。記念に、教えてください」
「……シオン、です」
「シオンさん、ですか。…さて、俺は殺されたくないのでさっさと退散するとしましょう」
…そう言って、その人は窓から艦外に飛び降りた。
その前に。
「ごきげんよう、シオンさん」
「………二度と会いたくないです」
そう呟きながらも、脳内が、何かに支配されていく感覚を覚え。
その時の僕には、その人を睨みつけるのが精いっぱい。
……………
「ふふっ…」
すごく痛々しいのに、すごく安らかな顔で倒れているレイチェルさんを見て、どうしてだろう、少しだけ、笑った。
そう、だよね…これは、戦争なんだ…殺し合い、なんだよ…。
そんなこと、分かってる…初めから。
「……でも…レイチェルさん…殺し『合い』なんだから…殺されたら、殺し返さなきゃ…殺し『合い』にならないですよね…?」
僕の言葉は、誰に向けられたものだったのか。
レイチェルさんの亡骸になのか、それとも…僕自身にか。
その時の、僕は。
「…でもね、僕は…どんなに頑張っても、レイチェルさんの痛みも苦しみも…100%把握できないんです…だって、僕は殺されてないから…だから、ね」
いつも以上に、穏やかに笑っていただろう。
「……レイチェルさんの痛みや苦しみを…もっと分かってくれる人に、殺してもらいますね?」
壁に刺さったナイフを抜き取ったときに僕が握りしめたのは
狂気、だったんだろうか。
(Side:Susutake)
「……それで?貴方はその自作の爆弾と小刀でその女を葬り、目撃した女にその傷を負わされた、と」
全身にひどい傷を作って諸島基地に来た蔓茂少尉の話を聞いて、俺はそう話をまとめた。
「煤竹君の言うことはいつも的確ですねぇ…その通りですよ…それでね」
「?」
「そのお嬢さんは、シオン、と名乗りました」
……アルシェのあの女か。
あの女にそんな面があったとは驚きだな…曲がりなりにも少尉という階級を持つだけはあるか。
「知ってるんですか?」
「……基本的にかかわり合いになりたくない女ですが…ただの童女だと思っていたんですがね」
あの女にそんな一面があったとなると、この一件はこれでは済むまい。
…嫌な予感が頭をよぎる。
そこで。
「…これは?」
「丁字という香です…魔除けに焚いておきますよ」
そう言って、香立ての香に、火をともす。
……………
うわあああああ長い!なんだこの長文!!!!
んなわけで硯ちゃんのSSに便乗!全面的に蔓茂さんとレイチェルさんお借りしました!
この一件から、シオンは終戦までの間に徐々に壊れていきます。
少しずつ大好きな人がいなくなる状況に耐えきれず、最終的にゑの子お兄ちゃんの死亡及びハセガワ少尉の水没(どっちか時間軸の遅い方)で完全崩壊、しばらくの間セルさんに依存するルートで確定しています。
なお、蔓茂さんはレイチェルさんの弟さんに殺されるとのことで、その弟さんに蔓茂さんの居場所を教えたのがシオン、ということになってます。
シオンが思う、「レイチェルさんの痛みも苦しみも分かる人」というのが、調べていったら弟さんだったってことです。
まぁ一部に言葉遊びも入ってますが、それは気づく方だけ気づいてもらえたら…←
非常に楽しかったです!ありがとうございました!!
……何が、起きたんだろう。
航路を読み違えたか、瑞穂の戦艦・功刀と鉢合わせして、艦上戦に持ち込まれて、そして。
「……レイチェル、さん……?」
何で
なんで
ナンデ
…死ななきゃ、いけなかったんですか?
……………
艦内で、ひどい爆発音。
曲がりなりにも、この艦の機械類の責任者は、僕。
最終的な修繕は応急工作班にお願いするとしても…初動でどれだけのリカバリーが利くかでだいぶ変わってくる。
急いで、音のした方…航海室へ走った。
…酷い硝煙の匂い。
見なれた顔、傍らに転がるライフル。そして、それを見下ろす大柄な男性。
どうやら、爆発音の正体は…この人にあるらしい。
そんなことを思っていたら。
……目の前で、その人は…小刀を投げた。
レイチェルさんの、心臓に向かって。
…面白いようにあっけなく、それはレイチェルさんの体に吸い込まれるように。
完全に心臓を貫かれ、一度だけびくんと跳ねたかと思うと、そのまま、動かなくなった。
おそらくは自作であろう爆弾の殻を片手に、彼女を見下ろすその人に、僕はついに声をかけた。
「……なにを、してるんですか……」
僕の顔は、どう歪んでいるだろう。
もう、いろんな感情がないまぜになって、よくわからない。
「ふふ、可愛らしいお嬢さん。見て分かりませんかねぇ」
「…なにをしているのか聞いているんです!」
「激情型ですか?後々、自分の足を引っ張ることになりますよ?」
不敵な笑顔。
気分が悪い。
その笑顔を見て…ただひとつ思う。
この人は
僕が、この場で殺す。
…普段前線に立たないからと甘く見ないでもらいたい。
懐に持っていたナイフを、その人に投げる。
(…外した…?)
…腕を少し掠め、すぐうしろの壁に突き刺さる。
「…冷静さは失っていない、みたいですねぇ。いやはや見くびっていたようで。お嬢さん、お名前は?」
「貴方に名乗る名などありません」
「そんなことおっしゃらずに。記念に、教えてください」
「……シオン、です」
「シオンさん、ですか。…さて、俺は殺されたくないのでさっさと退散するとしましょう」
…そう言って、その人は窓から艦外に飛び降りた。
その前に。
「ごきげんよう、シオンさん」
「………二度と会いたくないです」
そう呟きながらも、脳内が、何かに支配されていく感覚を覚え。
その時の僕には、その人を睨みつけるのが精いっぱい。
……………
「ふふっ…」
すごく痛々しいのに、すごく安らかな顔で倒れているレイチェルさんを見て、どうしてだろう、少しだけ、笑った。
そう、だよね…これは、戦争なんだ…殺し合い、なんだよ…。
そんなこと、分かってる…初めから。
「……でも…レイチェルさん…殺し『合い』なんだから…殺されたら、殺し返さなきゃ…殺し『合い』にならないですよね…?」
僕の言葉は、誰に向けられたものだったのか。
レイチェルさんの亡骸になのか、それとも…僕自身にか。
その時の、僕は。
「…でもね、僕は…どんなに頑張っても、レイチェルさんの痛みも苦しみも…100%把握できないんです…だって、僕は殺されてないから…だから、ね」
いつも以上に、穏やかに笑っていただろう。
「……レイチェルさんの痛みや苦しみを…もっと分かってくれる人に、殺してもらいますね?」
壁に刺さったナイフを抜き取ったときに僕が握りしめたのは
狂気、だったんだろうか。
(Side:Susutake)
「……それで?貴方はその自作の爆弾と小刀でその女を葬り、目撃した女にその傷を負わされた、と」
全身にひどい傷を作って諸島基地に来た蔓茂少尉の話を聞いて、俺はそう話をまとめた。
「煤竹君の言うことはいつも的確ですねぇ…その通りですよ…それでね」
「?」
「そのお嬢さんは、シオン、と名乗りました」
……アルシェのあの女か。
あの女にそんな面があったとは驚きだな…曲がりなりにも少尉という階級を持つだけはあるか。
「知ってるんですか?」
「……基本的にかかわり合いになりたくない女ですが…ただの童女だと思っていたんですがね」
あの女にそんな一面があったとなると、この一件はこれでは済むまい。
…嫌な予感が頭をよぎる。
そこで。
「…これは?」
「丁字という香です…魔除けに焚いておきますよ」
そう言って、香立ての香に、火をともす。
……………
うわあああああ長い!なんだこの長文!!!!
んなわけで硯ちゃんのSSに便乗!全面的に蔓茂さんとレイチェルさんお借りしました!
この一件から、シオンは終戦までの間に徐々に壊れていきます。
少しずつ大好きな人がいなくなる状況に耐えきれず、最終的にゑの子お兄ちゃんの死亡及びハセガワ少尉の水没(どっちか時間軸の遅い方)で完全崩壊、しばらくの間セルさんに依存するルートで確定しています。
なお、蔓茂さんはレイチェルさんの弟さんに殺されるとのことで、その弟さんに蔓茂さんの居場所を教えたのがシオン、ということになってます。
シオンが思う、「レイチェルさんの痛みも苦しみも分かる人」というのが、調べていったら弟さんだったってことです。
まぁ一部に言葉遊びも入ってますが、それは気づく方だけ気づいてもらえたら…←
非常に楽しかったです!ありがとうございました!!
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