2012/03/01 (Thu) ずっとずっと、大好きだよ

ヴィアさんの誕生日３/１だったね!!?
私覚えてたよ!!!!!!←
なのでお祝いSS一本！
追記から!!

２月16日。
私と、お兄ちゃんの誕生日。
その日が、終わりを迎えるころ。

「…誕生日…」

小声で、ヴィアちゃんがそう言うのが聞こえた。
…そうだ、私は、ヴィアちゃんの誕生日を知らない。
知らなかったら、お祝いできないじゃないか、と思う。

「ヴィア、ちゃん…あなたの、たんじょう、び、は？」

「えっ!!?え、えっとあの…」

…突然聞いたら、ちょっと困っているようだった。
無理もない…ヴィアちゃんの住んでいた世界と、この世界の時の流れが、同じである保証はないのだから。
…それでも、何とかして…大好きな貴女の一年に一度の記念日を、祝ってあげたいと思うのは･･･私のわがままだろうか。

「…あ、あの星」

「？」

「あれに似た星…レガルタでも見たことある」

ヴィアちゃんが指さした、ひときわ大きく、青白く輝く星。
確かあれは、夜空で一番明るい星だったはずだ。

「…その星が、僕の住んでいた集落の、ちょうど真上に来た時に、僕が生まれたんだって教わった事なら、あるよ」

『そっか、じゃあ、あのほしがこのいえのいちばんまうえにきたひが、』

「ヴィアちゃんの、たんじょうび、だね」

そう言って、笑った。

……………

「…漣、図鑑なんか出して来てどうした？」

『うん、調べたいことがあるの』

「？」

『あの青い星が、この家の真上にくる日』

「…は？…いや、お前が調べたいなら止めないが…」

……………

…あれこれ調べて、ようやくわかった日は、３月１日。
こんなにすぐ来るなんて思わなかった。もう半月しかない。

(どうしよう…)

考えていても、日が過ぎていくだけだと思った。
急いで、道具入れから裁縫道具と型紙を出して来て裁断を始める。

(…間に合うかな)

そんなことを思いながら、それでも、なんとか間に合わそうと必死になりながら。

(…できた)

……………

「あのね、ヴィアちゃん」

「？」

「ベランダ、でて、みて？」

「え、う、うん…」

一緒に外に出て、空を見上げれば…この間一緒に見たあの星は、ちょうど家の屋根の真上に輝いていた。

「…あ…」

「たんじょうび、おめで、とう」

そう言って渡したのは、羽織れる形状になっているパーカー。
何とか、半月で作ることができた。

「え、えっと、姉さん、これ…」

『はるからがっこうにいくのに、さむかったらこまるから…プレゼント、だよ』

「…あ、その…ありがとう、姉さん」

ずっと大好きな貴女が、ずっと健やかでありますように。




……………

おらああああああヴィアさんお誕生日おめでとおおおお!!!!
文章まとめる能力ねぇな私!!!!!とか思いながら頑張った!!!!!
本当…漣と出会ってくれてありがとう…!!!!!!