ポケ擬企画関連の妄想どころ。
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浪月さんが素敵なSSを書いてくださったので便乗!!
第一回イベ・アルデラVSジーヴルさん編!
追記から!!
第一回イベ・アルデラVSジーヴルさん編!
追記から!!
「…うん、わかった」
ある日、自分を作ってくれた大好きな『はかせ』から言われた一言。
『見慣れない…いや、知らない人がこの辺りにいたら、追い払うんだ…もちろん、お前の無理のない範囲で、だが』
おいはらう、という単語の意味を、アルデラはよく理解していなかったが、よくよく説明を受け、攻撃をしてでもそこから相手をいなくすること、という認識をした。
はかせがこんなにつらそうな顔をして自分に言いつけをしてくるのだから、きっとその『知らない人』ははかせの敵なのだ、と思った。
「(アル、はかせがきらいなひと、きらい)」
基本的な思考回路は完全に幼女のそれであるが、それでも、侵入者を追い払うには十分の能力をアルデラは持っていた。
……………
そして。
彼女は、その『知らない人』に出会った。
「はいってきたしらないひとは、こわせっていわれたから」
目の前に立っているのは、自分より年上であろう女性。
ある程度の年齢の人間が持つ余裕のような空気をまとわせ、女性はアルデラの眼前に立っていた。
普段の彼女であれば、恐る恐るであろうと近づいて、遊んで、の一言でもかけたかもしれない。
だが、今回は勝手が違う。
今のアルデラの中で、『知らない人』はイコール『はかせの敵』なのだ。
「…アル、おまえのこと、こわす」
『はかせの敵』に対してアルデラの持つ感情は、『敵意』以外にはない。
無論、眼前のこの女性に対しても例外ではなかった。
「…アルさん、とおっしゃるんですか?申し訳ありませんが、大人の事情がありましてね。私も、黙って壊されるわけにはいかないんですよ」
表情を笑みのまま崩さず、女性はそう言った。
『大人の事情』というのはよくわからないが、黙って壊されてくれないということは、自分が敵だと認めたも同じこと。
…つまり、通すわけにはいかない。
キッと相手の女性を睨んで…動くより先に、女性が動いた。
…アルデラの脚に向け女性が腕を振ると、その長い袖の先から、白い爪が姿を現した。
「(…つめ…?アルといっしょ…?)」
攻撃をすんでのところで飛びのいてよけた瞬間、そんな考えが頭を走ったが、仮にこの女性が自分と同じミュータントであろうと何だろうと、敵であることには変わりない。
それでも、自分の好奇心を抑えられるほど、アルデラは精神的に大人ではなかった。
「…おまえ、なに…?」
「私ですか?ふふ、ただのしがない騎士です、よ」
『きし』。
はじめて聞く言葉だと思った。
でも、これではっきりした。
ミュータントでもサイボーグでもない以上、この女性はISHの者ではないのだと。
先の偵察活動で、ISHの者でないものがこの辺りにいるのはわかっていた。
つまり…彼女は完全に敵なのだ。
それなら、と、女性の答えを最後まで聞く前に、両腕のブレスレットをカン、と鳴らし…。
ヒトの体に虫のカギ爪を持つ、『本来の』姿へと変化した。
→Next…
ある日、自分を作ってくれた大好きな『はかせ』から言われた一言。
『見慣れない…いや、知らない人がこの辺りにいたら、追い払うんだ…もちろん、お前の無理のない範囲で、だが』
おいはらう、という単語の意味を、アルデラはよく理解していなかったが、よくよく説明を受け、攻撃をしてでもそこから相手をいなくすること、という認識をした。
はかせがこんなにつらそうな顔をして自分に言いつけをしてくるのだから、きっとその『知らない人』ははかせの敵なのだ、と思った。
「(アル、はかせがきらいなひと、きらい)」
基本的な思考回路は完全に幼女のそれであるが、それでも、侵入者を追い払うには十分の能力をアルデラは持っていた。
……………
そして。
彼女は、その『知らない人』に出会った。
「はいってきたしらないひとは、こわせっていわれたから」
目の前に立っているのは、自分より年上であろう女性。
ある程度の年齢の人間が持つ余裕のような空気をまとわせ、女性はアルデラの眼前に立っていた。
普段の彼女であれば、恐る恐るであろうと近づいて、遊んで、の一言でもかけたかもしれない。
だが、今回は勝手が違う。
今のアルデラの中で、『知らない人』はイコール『はかせの敵』なのだ。
「…アル、おまえのこと、こわす」
『はかせの敵』に対してアルデラの持つ感情は、『敵意』以外にはない。
無論、眼前のこの女性に対しても例外ではなかった。
「…アルさん、とおっしゃるんですか?申し訳ありませんが、大人の事情がありましてね。私も、黙って壊されるわけにはいかないんですよ」
表情を笑みのまま崩さず、女性はそう言った。
『大人の事情』というのはよくわからないが、黙って壊されてくれないということは、自分が敵だと認めたも同じこと。
…つまり、通すわけにはいかない。
キッと相手の女性を睨んで…動くより先に、女性が動いた。
…アルデラの脚に向け女性が腕を振ると、その長い袖の先から、白い爪が姿を現した。
「(…つめ…?アルといっしょ…?)」
攻撃をすんでのところで飛びのいてよけた瞬間、そんな考えが頭を走ったが、仮にこの女性が自分と同じミュータントであろうと何だろうと、敵であることには変わりない。
それでも、自分の好奇心を抑えられるほど、アルデラは精神的に大人ではなかった。
「…おまえ、なに…?」
「私ですか?ふふ、ただのしがない騎士です、よ」
『きし』。
はじめて聞く言葉だと思った。
でも、これではっきりした。
ミュータントでもサイボーグでもない以上、この女性はISHの者ではないのだと。
先の偵察活動で、ISHの者でないものがこの辺りにいるのはわかっていた。
つまり…彼女は完全に敵なのだ。
それなら、と、女性の答えを最後まで聞く前に、両腕のブレスレットをカン、と鳴らし…。
ヒトの体に虫のカギ爪を持つ、『本来の』姿へと変化した。
→Next…
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