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ユリンもハルジオンさんと出展させていただけることになったので、それで一本!
相変わらずの散文ですが、追記から!!
「歩き売り?」
あんまり聞いたことのない単語をハルから聞いたのは、この世界がいきなり涼しくなってすぐの話。
どうやら、あのΦとか言う奴が道楽でお祭りをするらしい。
奴の意向はどうあれ、お祭りは楽しいから好きだけど。
…それで、どうやらそれぞれで申請を出して、生徒会長に予算を貰わないといけないそうだ。
あの生徒会長とか言う奴も、何か頼りなさそうでボクはあまり好きじゃないんだけど。
「それで、歩き売りってどういうこと?」
「ユリン、夏に花火を見たときにアイスを冷やしてくれたことがあったよね?」
…あぁ、体の組成を軽く弄れば体温が極端に低い状態になることは可能だから、アイスを冷やすくらいは簡単にできる…夏のあれのことか。
「うん、できるけど…どういうこと?」
「まだまだ残暑も厳しいからね、僕も何か飲み物を作って売ろうと思ってるんだ…それで、ユリンに冷蔵を頼みたいんだけど…」
そういうことか。
確かに飲み物は冷たいの飲みたいだろうし、そう言うことなら大歓迎だ。
でも。
「でもハル、ボクもお祭りで遊んだりしたい!」
「そうだね、飲み物が売れたらそのお金で喫茶でも巡ろうか」
「うん!えへへ、たのしみだなぁ!!」
ハルが広告を作ってくれて、生徒会長にも申請に行って、準備は完了。
当日は、少しでも多く飲み物を持ち歩けるように、肩かけの箱を持ち歩くことにした。
……………
当日、歩いていたら、どうやらハルの知り合いらしい女の子に出会った。
「……ハル…お疲れ様……私も、貰おうかしら…」
「毎度ありがとう、キャロル」
ハル特製のスペシャルドリンク(何が入ってるかはボクもよく知らない)を一杯買ったその子は、代わりに自分の持っていた包みをハルに手渡した。
「……これは…差し入れ、よ…そこで、ドーナツが売っていたものだから…」
これは嬉しい。
正直、まだ残暑の厳しい中売り歩いているものだから、少し甘いものでも欲しいなと思っていたところ。
「キャロル…って言ったっけ?ありがとうね、ボクからもお礼を言わせてよ」
そういうと、その子は小さく頷いて、「あなたも頑張って」と言ってくれた。
全部見透かされるような目をしてるけど、すごく優しそうないい子だ。
重ねてお礼を言って、彼女の後ろ姿を見送る。
……………
んなわけでユリンも学祭記!
ハルジオンさんとカロライナさんお借りです!!
お買い上げありがとうございましたー!!
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