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この間風呂入りながら大晦日にSS書きたいなぁと思ってて、緋野兄妹で一本!
ほのぼの兄妹のお話です///
追記から!
とてもとても、寒い夜。
今日は、大みそか。
『麻さん、お兄様…今夜も遅いのかしら…』
『もー』
外は雪でも降りそうで、家の中も、炉辺以外は寒さが残る。
一年の終わりのこんな日にも、外へ仕事に出ている兄のことがとても気がかりだった。
いつも、いろいろなことに挑戦しては、たくさんのお土産話を持ってきてくれる兄。
そんな兄のことが、ひいろは大好きだが、同時に、心配でもあった。
おととしから近所のおばさんに教えてもらって作るようになったお節料理は、毎年兄にほめてもらえるたびに品数が増え、今年は5品を手作りした。
時間は23時。
普段なら、ひいろはもう眠っている時間だったが、今年も兄と一緒に年越しを迎えたくて、眠い目をこすって起きていることにした。
炉辺で暖をとりながら、麻さんと話をして時間をつぶす。
『…お兄様…』
麻さんがいても、兄がいなくてさびしいものはさびしい。
わがままを言って兄を困らせるわけにはいかないので、兄の帰りをじっと待つ。
兄が帰ってきてすぐ食べられるように、炉辺で味噌汁を温めておく。
そうこうしているうちに、近くの寺で鐘を衝く音が聞こえてきた。
『麻さん、除夜の鐘…聞こえるね』
今夜の帰りは特に遅そうで、まだ兄が帰ってくる気配はない。
ひとつ、ふたつ、みっつ…遠くに響くその鐘の音に耳を傾け、数を数える。
人の煩悩は108つあって、それを消すために除夜の鐘を108つ衝くのだと数年前に兄から教わった。
去年までは、途中で眠たくなって数えられなかったが、兄の帰りを待っている今ならば数えられるような気がする。
『ひゃーく』
100つ目の鐘を数えた、その時。
『ただいま』
細く戸が開いて、炉辺にも冷たい風が吹きこんできた。
それと同時に姿を見せたのは。
『お兄様…!』
ずっとずっと待ち続けていた、大好きな兄の姿がそこにあった。
外は少し雪になってきたのか、髪に少し雪が積もっている。
『遅くなって悪かったな、怖い思いはしてないか?』
『はい、ちょっとさびしかったけど…お兄様が帰ってきてくれたから、もう大丈夫です!』
留守番している間のこと、今日で一年が終わること、明日からの新しい一年のこと。
たくさん話したいことはあったが、まずは兄がゆでてくれた蕎麦に口をつけ、芯から温まる。
(来年も、お兄様が危ない目にあったりしませんように)
ひいろの願いは、ただその一点のみ。
兄の笑顔が来年も変わらず見られることを願って。
そばつゆの最後の一滴をすする。
……………
なんか妄想が全開になった文章である…優しいお兄さん+健気幼女の兄妹好きすぎて!!!!
城嶋さん宅、紅葉お兄様お借りしました!
このあと年跨ぎの初もうでですよね分かります!!!!←
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