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ポケ擬企画関連の妄想どころ。

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2024/11/24 (Sun)                  [PR]
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2011/11/05 (Sat)                  荒野、吹くものは(後篇)
うっかり前後篇になってしまった…。
追記から!!

次に目を開けた時、ボク達はまだ駅のホームにいた。
ボクが目を覚ますまで、ハルは待っていてくれたらしかった。

「…目が覚めたなら、行くよ」

…何か、いつものハルと違う。
さっきまでとは、全然雰囲気が違うんだ。
もやもやした気持ちを抱えたまま、電車に乗り込んだ。


……………


「……」

「……」

言葉が出ない。
普段なら、もっと普通にボクからだって喋るのに…話しかけちゃ、いけない気がして。
数分の沈黙を破り、ハルが口を開いた。

「……して」

「えっ?」

「…どうしてあそこで、僕を庇った?」

ボクが気を失うすぐ前のことを言っているらしい。
ボクだってとっさのことで、よく覚えていない。
…けど、ハルを守りたかった事だけは確かだ。

「ハルのこと、守りたかったから」

「それが召喚獣だからか?」

「違う、分からないけど…勝手に体が動いたんだ」

目を合わせず、お互い正面を向いたまま、問答は進む。

「ハルを脱落させたくない気持ちだってもちろんあった…けど、ハルが動けなくなったら、もっと嫌だから…それでっ…!!!」

「だからって!君があそこで魔力が尽きて倒れたら無意味だろう!!」

珍しく、ハルが怒鳴った。
普段、いたずらして叱られるときだって、こんなに怒鳴られたことはなかった。
でも…ボクは今回、間違ったことしてるなんて…思ってない。

「無意味なんかじゃないっ!ボクは…ボクは間違って何かない!!」

「君も無事に居られる、それが大事なんだろう!!」

…言葉が継げない。
ハルよりもずっと長い時を生きているのに…ボクはこういうとき、ハルに返す言葉を持っていない。
黙ったまま、うつむいた。

「…好きにしなさい」

突き放したように、ハルは先に電車から降りる。
普段みたいに近づけない。
でも、離れられない。

ねぇ、ボクはどうしたらいいの?




……………

できたー!!
ユリンの9月SS!!
今回も全面的にハルジオンさんお借りです!!
ちなみに相手はエアーのワルビ♂とぎがいあす♀…。
魔力を使いきりかけてるのにリーフストーム撃ってさらに消耗したユリンはハルジオンさんにすごく怒られます。
でも今回は自分が悪いことしたと思ってないので素直に謝れないっていうそんなん…。

10月イベ前に氷解記事を上げます!!
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