2010/11/11 (Thu) 【春記事注意報】或る兄の昼下がり

昨日ついったで蒼紫さんと燃えたぎってたので、テンションがもつうちにもう一本！
セルシオですね!!←
まぁ私が書くと結構長文な上に駄文なので、それでもいい方は追記から！

完全に自己満足だ、しってる!!!!

(Side：Mashiro)

お昼の休憩といっちゃんの脚のメンテも終わり、客待ちの時間。
金物修繕業とは言っても、結局ほとんどは軍事関係の修繕が多いから、お昼すぎるとあんまりお客も来ない。

そんな折。

『…あっ、あのっ…！お兄さんっ…!!!』

…だから俺は君にお兄さん呼ばわりされる筋合いはないって言ってるでしょ？
店のドアが開き、目の前に立っていたのは、妹の彼氏(を名乗る男)、セルゲイ・ザイツェフ。

『…店長？＾＾＾＾』

わっ、分かってるよいっちゃん!!
…店に来た以上は君もお客だからね…で、どうしたの？それこそ君の専門範囲なら俺よりしぃちゃんのが…。

『そ、そのシオンさんがイデアルから出て行っちゃったみたいで…お兄さんのところに、来てないかなぁって…』

…なるほど、お客としてじゃなくてそういう相談、ね…。
いっちゃん、セル君にお茶出したげて…良い機会だ、いろいろ話しておこうじゃない。
…で、なんで俺の大事なしぃちゃんがこの真昼間から仕事場を抜け出してるって？＾＾＾＾

『…じ、実は…久しぶりに寄港したので、シディウムにいる弟が会いに来てくれたんです…た、たぶん…それでシオンさん、機嫌を損ねたんじゃないかと、思うんですが…』

彼の状況説明を聞き終わり、いっちゃんが入れてくれた紅茶を一口すすってため息をひとつ。
…なるほどねぇ…じゃあ、別に君としぃちゃんは仕事上のいざこざで衝突したんじゃないといいたいわけだ。

『…はい…仕事以外でシオンさんが怒るのは珍しいので…困ってしまって』

……はぁ…。
…セル君、悔しいけど君にひとつ言っておく。
しぃちゃんはね、本気で信用できると思った相手以外とは衝突を避けるんだよ。

『…どういうこと、ですか？』

あーもう、言って言葉のごとくだよ！
君頭良いんだからそのくらいわかるでしょ？
…つまり、しぃちゃんは本気で君のことが好きってことだよ、悔しいけどね。

『えっ…と…』

だから!!!

……思わず声を荒げてしまった。
大事な妹のためだからね、仕方ないよ。
今回だけだからね。

いいから、君もしぃちゃんのことが本気で好きなら見つけられるよ。
きっとしぃちゃんも謝りたいと思ってるはずだから・・・君も探して謝っておいで。
……い、言っとくけど、俺はまだ君を認めたわけj…いったあああああ!!!?

『…店長？僕言いましたよね？シオンちゃんのことは見守ってあげてくださいって！』

うー…わ、わかったよ…。
とにかく！君はしぃちゃんを探しておいで！

『わ、分かりました…！僕に見つけられるかは分からないけど…やってみます！』

そう言って店を出たセル君は、

早くも、見なれた姿にぶつかったらしかった。
 

(Side：Shion)

……うん……分かってる、頭ではよくわかってるんだ。
僕もお兄ちゃん多いし、久しぶりに兄弟に会えたら嬉しいに決まってる。
…ましてや、セル君の兄弟はみんな別な国にいるんだからなおさらだと思う。

…だめだなぁ、僕…。
あんな風にイデアル降りてきちゃったら子どもと一緒だ…。
…マシロお兄ちゃんといっちゃんの顔見たら、イデアルに戻って謝ろう。

そう思って、お兄ちゃんのお店の前に着いた途端、ドアが開いて、思いっきり出てきた人とぶつかった。

『…あっ、ご、ごめんなさい…！怪我ありませんk……シオンさん…？』

ふぇ、ごっ、ごめんなさいっ、僕もぼーっとしてたから…え…セル、君…？
ど、どうしてお兄ちゃんのお店に…？

『シオンさんがイデアル降りちゃってからずっと探してて…ここかなって…その、ごめんね？まだ…怒ってる？』

その問いに、小さく首を横に振る。
ううん…僕の方こそごめんね？子供みたいな真似して…。

でも、これだけは…伝えておきたいんだ。

お兄ちゃん達以外で…こんなに好きな男の人に会ったのが初めてだから…。
いなくなるのが、怖かったんだよ。

ずっと…一緒にいてね…約束、だよ？

微笑んで頷いたセル君に安心して、ようやくぎゅっと抱きつく。





……………

何これ長い!!!!!
んなわけで、セルシオでした///
セルゲイさん・イネアさんお借りしましたー^^
マシロサイドとシオンサイドに分けたら長すぎてな…!!!