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ポケ擬企画関連の妄想どころ。

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2024/11/15 (Fri)                  [PR]
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なぜか前後篇になってしまったシオンED!
後篇追記から!!

「……ねぇ、なんで?なんで、ポッチャマのご主人さま、帰ってこないの?」

また、一人。
みんな、僕を置いて行ってしまう。
ずっと変わらないものなんて、ないって、わかってたはずなのに。

「(貴方も、僕を置いていくんでしょう?)」

……………

ポッチャマに留守番をお願いして、港へ出る。
桟橋から海を眺めれば、遥か水平線の先に、シディウムの国土が見える。
彼の、故郷が見える。

ふと、海面に目を落とせば、大好きな人たちがそこに映っていて。
すっと指先で触れようと、その水面に触れれば、さぱり、と音をたてて、波紋と共に、その姿は消えた。
指先に触れた、冷たい水の感触に、つう、と涙が一筋流れた。

本当は、置いていってほしくなどない。
ずっと、貴方のそばにいたい。
…でも、貴方の故郷は。

「(ここじゃ、ないから)」

わかってる。
戦争は終わった。
軍籍なんて、抜こうと思えばいつでも抜いて、故郷に帰ることだってできる。

「(おわかれ、なんだよね?)」

もう一度、彼の故郷の大陸へ目を向ければ、背後から飛んでくる声。

「シオン、さんっ……!よかった…やっと見つけた…探したんだよ?イデアルに戻ろう?」

振り返った瞬間、そのまま抱きつく。
ああ、これじゃ、また貴方を困らせるだけ。

「……やだ…セルくん、シディウムに、帰っちゃ…やだよ…もう……大好きな人に、置いていかれるの、嫌だよ…」

その言葉を聞き終えるかの様に、背中にかかった小さな圧力。
その感触に、抱きしめられているのだとわかる。

「……帰らないよ」

「え…?」

「…僕は、あの国から逃げ出してきた……それに、シオンさんを置いていくなんて、できないよ」

本当?
貴方は、僕を置いていかないの?

「…僕じゃ、犬神少尉の代わりにも、ハセガワ少尉の代わりにもなれないかもしれない…けど、僕は僕なりに…シオンさんを支えていきたい」

だめかな?と付け加えたセル君に、小さく首を横に振る。
大好きな人を失った悲しみは、癒すことなんてできない。
でも、それでも前にすすむことは出来るはずだから。

「(…みんな、見守っててください)」

そう、祈る。




……………

打てた!シオンED!!
犬神さん・ハヅキさん・セルさんお借りしました!!
シオンは、これからしばらくこんな調子で、ハセガワ少尉から預かったポッチャマを大事に育てつつ、精神的にはセルさんに完全に依存します。
ゑの子お兄ちゃんはじめ、大好きな人のお墓には定期的にお参りしてるんじゃないかな!
ちなみに、おそらく20代のうちにセルさんと結婚して子供も生まれますが、しばらく退役はしないです。
その話は、エアーがいっぱい出てくるのでまた後日…!
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