ポケ擬企画関連の妄想どころ。
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火漣9月イベント、ミモザさんティトリーさん主従とバトルの後篇!
追記から!!
追記から!!
まさか。
まさか、こんなことになるなんて誰が予想しただろうか。
確かに、参加者はずいぶん減っているはず。
だからと言って…一つの駅にたどり着くのが二組だけなのに、なぜ、私たちがぶつかってしまったんだろう。
「…ミモザ」
「……うん、分かってる…」
隣にいたティトリーさんに促され、ミモザちゃんも持っていた本を開く。
その背後に、無数の魔眼が開いた。
…これが、ミモザちゃんの戦い方、なんだね…。
「……『ヴィア君、行こう』」
「…大丈夫、ですか?」
…ヴィアちゃんが心配するのも無理はない。
二人が何度か家に遊びに来てくれてるのも知ってるし、私とミモザちゃんが仲がいいのも知ってる。
今までの私を見ていたら…当然の反応だろう。
「……『みんな、真剣なんだよ…真剣に向かってくる人に…戸惑ってちゃ、失礼だと思う…それに』」
「?」
「……『ここで本気で戦わなかったら…お互いに、後悔するから』」
そう言って、大事な友達である二人の方へ向き直る。
自分の火力を強化するため、周囲に着火しようとしたけど。
(っ…速いっ…!)
…初動のスピードは明らかに向こうが上。
おまけに遠距離から銃を撃たれると、周囲に油を撒いている暇すらない。
ヴィアちゃんはヴィアちゃんで、ティトリーさんの電気をまとった攻撃を受け流しつつ、その体格差に若干の苦戦を強いられているようだった。
…もっとも、ティトリーさんの攻撃はあまり連発できるタイプではないらしく、徐々に疲労が見えてきているのも、また事実。
「……!!!!」
ミモザちゃんの放った銃弾が、逃げ遅れた私にクリーンヒットした。
…でも…まだ、まだ立っていられる…それに、今の拍子に、持っていた油が周囲にばらまかれたらしい。
この好機を逃したら…たぶん、私は負ける。
「……『着火』」
急いで懐から取り出したライターに火をつけ、油の海に投げ捨てるように。
瞬間、すごい勢いで炎が燃え上がり、私の中に吸い込まれていく。
「……『これで勝てないなら…もう、私は戦えない』」
そう呟いて、自分の周りに炎を纏わせ…そして、ミモザちゃんに向かって放った。
それは、一瞬。
一瞬で、彼女は炎に包まれ…それが晴れた頃には…その場に倒れ伏していた。
「ミモザちゃんっ!!!!!!」
…手元からヴォーチェの感覚が消えているにも関わらず、私は叫んでミモザちゃんに走り寄った。
決着もついてないのに走り寄って抱きしめるなんてって、笑われるかもしれない。
それでも構わない。
ただ……どちらが勝ってもこれでどちらかが脱落なのだから…最後に、ぎゅっと抱きしめたかった。
「……やっと、」
「…?」
「やっと…火漣ちゃんの本当の声、聞けた…」
…そうだ…私、今…ヴォーチェを使わずに、声を……。
「…ごめん…ミモザちゃん、本当に…ごめん…」
電子世界のアバターである、ミモザちゃんの姿が、徐々に崩れて消えていく。
…私は、勝ったんだろう。
でも……そのために、大事な友達を犠牲にしてしまった。
消えていくミモザちゃんに、私は泣きながら謝ることしかできない。
「どうして、謝るの?」
「!!!!」
「私、この世界で…自由に動き回って、みんなと…火漣ちゃんと会えて、すごく嬉しかったんだよ?」
どうして…どうして、そんなこと言うの?
アバターが消えちゃったら…ミモザちゃんはまた…動けない体になっちゃうのに…どうして。
「火漣ちゃん、」
「…友達に…ううん、親友になってくれて、ありがとう」
…彼女は、笑っていた。
最後まで…普段のように、明るく。
そして。
「……今度は…この世界の、外で……あいたい、な」
私が、泣きながら頷くのを、消えていくアバターの彼女の眼は…見ていてくれただろうか。
ふと振り返れば、ティトリーさんも、徐々にその姿が薄れているようだった。
ミモザちゃんからの魔力の供給が、無くなったからだろう。
「泣くな、火漣」
「…」
「お前もミモザも、全力で戦ったからこその結果だ、あとは…お前が、ミモザの分まで戦え」
小さく、頷いた。
……………
しばらく、涙が止まらなかった。
これから地上に帰っても…ミモザちゃんはもういない。
大好きな、私の一番の親友。
そんな中…ヴィアちゃんに促され、地上へ向かう電車に乗り込んだ。
そして。
地上に上がって、はじめて見たのが。
「……『貴方は…?』」
「…ミモザから、預かってきた」
ミモザちゃんによく似た男の子から手渡されたのは、私の眼の色と同じ、黄色いリボン。
――今度は、火漣ちゃんに似合うリボンも持ってくるね
そう言われた言葉が、頭をよぎった。
「あいつ、リボンは他の人と自分を結んでくれるって、ずっと言ってた…だから、このリボンもたぶん、ミモザとお前を結んでくれるんだと思う」
そう、ぶっきらぼうに言った男の子からリボンを受け取り、早速、自分の髪を整え直した。
「……『ありがとう…私、戦うね…ミモザちゃんの、分まで…『彼女』と、一緒に」
その男の子に笑いかけると、私は、家路についた。
……このゲームを、戦いぬく決意を固めて。
……………
うおおお長い!!!
そんなわけで、漣の9月イベントでした!
ヴィアさん・ミモザさん・ティトリーさん、あとこっそりベクさんお借りしました!!
これ以降、漣はミモザさんから貰ったリボンで髪型をポニーテールにし、以降のイベントに臨みます。
また、今まで逃げることしか考えていなかったため、逃げるために持っていたあやしい光を封印、エナジーボールに武装替えします。
ミモザさんの脱落、中の人が本当辛いですが…!!!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!
まさか、こんなことになるなんて誰が予想しただろうか。
確かに、参加者はずいぶん減っているはず。
だからと言って…一つの駅にたどり着くのが二組だけなのに、なぜ、私たちがぶつかってしまったんだろう。
「…ミモザ」
「……うん、分かってる…」
隣にいたティトリーさんに促され、ミモザちゃんも持っていた本を開く。
その背後に、無数の魔眼が開いた。
…これが、ミモザちゃんの戦い方、なんだね…。
「……『ヴィア君、行こう』」
「…大丈夫、ですか?」
…ヴィアちゃんが心配するのも無理はない。
二人が何度か家に遊びに来てくれてるのも知ってるし、私とミモザちゃんが仲がいいのも知ってる。
今までの私を見ていたら…当然の反応だろう。
「……『みんな、真剣なんだよ…真剣に向かってくる人に…戸惑ってちゃ、失礼だと思う…それに』」
「?」
「……『ここで本気で戦わなかったら…お互いに、後悔するから』」
そう言って、大事な友達である二人の方へ向き直る。
自分の火力を強化するため、周囲に着火しようとしたけど。
(っ…速いっ…!)
…初動のスピードは明らかに向こうが上。
おまけに遠距離から銃を撃たれると、周囲に油を撒いている暇すらない。
ヴィアちゃんはヴィアちゃんで、ティトリーさんの電気をまとった攻撃を受け流しつつ、その体格差に若干の苦戦を強いられているようだった。
…もっとも、ティトリーさんの攻撃はあまり連発できるタイプではないらしく、徐々に疲労が見えてきているのも、また事実。
「……!!!!」
ミモザちゃんの放った銃弾が、逃げ遅れた私にクリーンヒットした。
…でも…まだ、まだ立っていられる…それに、今の拍子に、持っていた油が周囲にばらまかれたらしい。
この好機を逃したら…たぶん、私は負ける。
「……『着火』」
急いで懐から取り出したライターに火をつけ、油の海に投げ捨てるように。
瞬間、すごい勢いで炎が燃え上がり、私の中に吸い込まれていく。
「……『これで勝てないなら…もう、私は戦えない』」
そう呟いて、自分の周りに炎を纏わせ…そして、ミモザちゃんに向かって放った。
それは、一瞬。
一瞬で、彼女は炎に包まれ…それが晴れた頃には…その場に倒れ伏していた。
「ミモザちゃんっ!!!!!!」
…手元からヴォーチェの感覚が消えているにも関わらず、私は叫んでミモザちゃんに走り寄った。
決着もついてないのに走り寄って抱きしめるなんてって、笑われるかもしれない。
それでも構わない。
ただ……どちらが勝ってもこれでどちらかが脱落なのだから…最後に、ぎゅっと抱きしめたかった。
「……やっと、」
「…?」
「やっと…火漣ちゃんの本当の声、聞けた…」
…そうだ…私、今…ヴォーチェを使わずに、声を……。
「…ごめん…ミモザちゃん、本当に…ごめん…」
電子世界のアバターである、ミモザちゃんの姿が、徐々に崩れて消えていく。
…私は、勝ったんだろう。
でも……そのために、大事な友達を犠牲にしてしまった。
消えていくミモザちゃんに、私は泣きながら謝ることしかできない。
「どうして、謝るの?」
「!!!!」
「私、この世界で…自由に動き回って、みんなと…火漣ちゃんと会えて、すごく嬉しかったんだよ?」
どうして…どうして、そんなこと言うの?
アバターが消えちゃったら…ミモザちゃんはまた…動けない体になっちゃうのに…どうして。
「火漣ちゃん、」
「…友達に…ううん、親友になってくれて、ありがとう」
…彼女は、笑っていた。
最後まで…普段のように、明るく。
そして。
「……今度は…この世界の、外で……あいたい、な」
私が、泣きながら頷くのを、消えていくアバターの彼女の眼は…見ていてくれただろうか。
ふと振り返れば、ティトリーさんも、徐々にその姿が薄れているようだった。
ミモザちゃんからの魔力の供給が、無くなったからだろう。
「泣くな、火漣」
「…」
「お前もミモザも、全力で戦ったからこその結果だ、あとは…お前が、ミモザの分まで戦え」
小さく、頷いた。
……………
しばらく、涙が止まらなかった。
これから地上に帰っても…ミモザちゃんはもういない。
大好きな、私の一番の親友。
そんな中…ヴィアちゃんに促され、地上へ向かう電車に乗り込んだ。
そして。
地上に上がって、はじめて見たのが。
「……『貴方は…?』」
「…ミモザから、預かってきた」
ミモザちゃんによく似た男の子から手渡されたのは、私の眼の色と同じ、黄色いリボン。
――今度は、火漣ちゃんに似合うリボンも持ってくるね
そう言われた言葉が、頭をよぎった。
「あいつ、リボンは他の人と自分を結んでくれるって、ずっと言ってた…だから、このリボンもたぶん、ミモザとお前を結んでくれるんだと思う」
そう、ぶっきらぼうに言った男の子からリボンを受け取り、早速、自分の髪を整え直した。
「……『ありがとう…私、戦うね…ミモザちゃんの、分まで…『彼女』と、一緒に」
その男の子に笑いかけると、私は、家路についた。
……このゲームを、戦いぬく決意を固めて。
……………
うおおお長い!!!
そんなわけで、漣の9月イベントでした!
ヴィアさん・ミモザさん・ティトリーさん、あとこっそりベクさんお借りしました!!
これ以降、漣はミモザさんから貰ったリボンで髪型をポニーテールにし、以降のイベントに臨みます。
また、今まで逃げることしか考えていなかったため、逃げるために持っていたあやしい光を封印、エナジーボールに武装替えします。
ミモザさんの脱落、中の人が本当辛いですが…!!!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!
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